サッカーを視る

主にCLやビッグマッチについて。リーグ戦はEPLが中心

EURO2016-F3-ICL.vs.AUT

EURO2016-グループF3-アイスランドvsオーストリア

 

まずはスタメンから

青がアイスランド赤がオーストリア(Fig.1)

 

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Fig.1 アイスランドvsオーストリア

 

アイスランドは3戦連続でスタメンの選手がすべて同じ。

意外にも3試合スタメンすべて同じだったチームはスペインとアイスランドのみ。堅守の4-4-2とロングボールが特徴的なチーム。

 

オーストリアは累積警告明けのドラゴビッチが戻ってくるが、今までの2試合とは異なって3バックになっている。

オーストリアは試合毎にシステムを大きく変えてくる傾向にあるが、今のところあまりうまくいっていない。

 

試合の概要

試合は2-1でアイスランドが勝利する。17分にグンナーソンのロングスローからアルナソンが落としボドバルソンが決めてアイスランドが先制する。36分にはオーストリアがPKを獲得するがキッカーのドラゴビッチはポストに当ててしまい失敗する。59分には途中出場のシェプフが決めて同点とする。しかし93分にはビャルナソンから始まった速攻からトラウスタソンが決めて2-1とする。オーストリアは常にボールを保持していたが、特に後半4トップとすることでチャンスの山を積んでいく。この試合のオーストリアは守備はいつも通りよくなかったが、攻撃はかなりよかった。正直今まで見てきたグループリーグ34試合のなかで唯一負けたチームながら勝ちに値したチームだと思った。

 

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EURO2016-F2-POR.vs.AUT

EURO2016-グループF2-ポルトガルvsオーストリア

 

まずはスタメンから

赤がポルトガル、白がオーストリア(Fig.1)

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Fig.1 ポルトガルvsオーストリア

 

ポルトガルはシステムを4-3-1-2(4-4-2)から4-3-3に変更。

システム変更に伴ってダニーロ⇔ウイリアム、J.マリオ⇔R.クアレスマと選手を変更する。アイスランド戦であまりよくないプレーをしていたダニーロの代わりに入るウイリアムは結構注目してもいい選手。

 

オーストリアは3人変更。

ドラゴビッチ⇔プレドル、ユヌゾビッチ⇔イルザンカー、ヤンコ⇔サビツァーとしているが基本は4-2-3-1。最大の変化は中盤の底をバウムガルトリンガー、イルザンカーにしたところ。アラバをより攻撃的に使うためにトップ下にしている。

 

試合の概要

試合は0-0で引き分けで終える。ポルトガルはC.ロナウドを中心に再三チャンスを作ったが、PKも含めてゴールはなぜか決まらない。ただしオーストリアのビルドアップもポルトガルの前線からのプレスに壊されてしまい、ほとんど有効な攻撃はできない。内容としてはポルトガルが圧倒的優勢だったが、アルマーのビッグセーブ連発で勝ち点1を得たオーストリア

 

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EURO2016-F2-ICL.vs.HUN

EURO2016-グループF2-アイスランドvsハンガリー

 

まずはスタメンから

青がアイスランド、白がハンガリー(Fig.1)

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Fig.1 アイスランドvsハンガリー

 

アイスランドのスタメンはポルトガル戦と同じ。

ソリッドな4-4-2とセットピースを中心にしたサッカーを展開しており、おそらくこの試合でもそういった姿勢は変わらないだろう

 

一方でハンガリーはかなりいじってきた。

オーストリア戦でCBを務めていたラングがフィオラの代わりにRSBに入り、ユハースがRCBに。前線も変化があり前節途中出場から得点を決めたシュティエベルをLMFに、プリシュキンをCFにおいた布陣とした。

 

試合の概要

試合は1-1で引き分けで終える。アイスランドは38分にセットピースからPKを得てG.シグルドソンがPKを決める。しかし86分にはニコリッチのクロスをサエバルソンがオウンゴールしてしまい同点となる。試合の大半はハンガリーがボールを持つが、とにかくアイスランドの4-4-2はソリッドで、ハンガリーは効果的にボールを前に進めることができていなかった。内容的にはアイスランド優勢の試合だったが、ハンガリーは終盤のパワープレーで勝ち点1を勝ち取った。

 

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EURO2016-F1-AUT.vs.HUN

EURO2016-グループF1-オーストリアvsハンガリー

 

まずはスタメンから

赤がオーストリア、白がハンガリー(Fig.1) 

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Fig.1 オーストリアvsハンガリー

 

オーストリアは予選を勝ち点28の9勝1分で1位で突破しており、得点22失点5と結果だけ見るとかなり強いチーム。予選を見たわけじゃないので正確には分からないが、全試合のスタメンはほぼ固定されており予選と同じような戦い方をしていると予想できる。ただ予選の時に同じ組だったのがロシア、スウェーデンと、本戦では残念なサッカーをしているチームというのは少し引っかかるポイント。

 

ハンガリーは予選で北アイルランドルーマニアに次ぐ3位。プレーオフノルウェーを下して出場が決まったチーム。ただし2年間のEURO予選の間にチームは少しづつ変化している。正直ハンガリーに有名な選手は在籍しておらずどの選手がどういったプレーをするのかもハンガリーのサッカーも全く知らない。

 

試合の概要

試合は0-2ハンガリーの勝利で終える。先制点は61分にクラインハイスラーとサライのコンビネーションでオーストリアの最終ラインを突破し最終的にサライが決める。直後不運な形でドラゴビッチが64分に退場し、オーストリアはバランスが悪い状態で試合を進めることになる。その後はハンガリーがバランスの悪さをついて再三カウンターでチャンスを作り、86分にはプリシュキンから始まったカウンターでシュティエベルが決めて試合を決定づける。前半はどっちに転ぶかわからない内容だったが、オーストリアは不安定な部分が多く、この試合では悪い部分が目立っていた。

 

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EURO2016-F1-POR.vs.ICL

EURO2016-グループF1-ポルトガルvsアイスランド

 

まずはスタメンから

赤がポルトガル、白がアイスランド(Fig.1)

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Fig.1 ポルトガルvsアイスランド

 

ポルトガルはC.ロナウドとナニを2トップに据えた布陣を基本としている。この2選手とペペのみがワールドクラスで活躍する選手のようにも思えるが、モウチーニョ、A.ゴメス、ウイリアム、ゲレイロ、レナトサンチェスといった優秀な若手がそろってきており、正直未知数な部分も多いチーム。

 

一方のアイスランドにはワールドクラスはいない。

アイスランドはここ2,3年で盛り返してきている4-4-2を基本としている。唯一名が知られているのはG.シグルドソンのみといってもいいが、とてもユニークで面白いチーム。

 

試合の概要

試合は1-1で引き分けで終える。30分にA.ゴメスのクロスをナニが決める。しかし49分にグドムンドソンのクロスをビャルナソンが決めて同点にする。ポルトガルがボールを保持するが、アイスランドの4-4-2は想像以上にソリッドだった。それでも狭いライン間をたびたび攻略するポルトガルは何度かチャンスをつくっていく。内容は圧倒的にポルトガルだったが、失点時のミスやチャンス時のミスを考えれば、引き分けも妥当な感じだった。

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EURO2016-E3-ITA.vs.IRL

EURO2016-グループE3-イタリアvsアイルランド

 

まずはスタメンから

青がイタリア、白がアイルランド(Fig.1)

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Fig.1 イタリアvsアイルランド

 

イタリアはボヌッチバルザーリ以外のスタメンをすべて変更する。

GKブッフォン⇔シリグ、CBキエッリーニオグボンナ

MFデロッシ⇔モッタ、ジャッケリーニ⇔フロレンツィ、パローロ⇔ストゥラーロ、

WBフロレンツィ⇔デシーリオ、カントレーヴァ⇔ベルナルデスキ、

FWペッレ⇔インモービレ、エデル⇔ザザ

イタリアは肝となる3バック+デロッシとGKがイエローカードをもらっていること、トーナメントは最高で4試合あることを考えれば控えの選手の適性を見極めることも重要

 

アイルランドスウェーデン戦の4-4-2に戻し、それに伴ってメンバーも大きく変更する。

CBオシェイ⇔ダフィー、クラーク⇔キオー

MFウィーラン⇔マクリーン

FWフーラハン⇔マーフィー

ベルギー戦で残念なパフォーマンスだった選手はマッカーシー以外軒並みスタメンから外れている。今場面でCB2枚替えの采配はかなり大胆だと思う。

 

試合の概要

試合は0-1でアイルランドの勝利で終える。84分にフーラハンのクロスをブラディーが決める。もちろんイタリアはメンバーを落としていたが、アイルランドは出来うる最高の準備を行ってイタリアのビルドアップを破壊した。イタリアのサッカーはよくデザインされているが、控えメンバーにコンテ監督の理想を叶えられる選手が少ないことが露呈してしまった。個人的にこの試合はグループリーグベストバウトの3つめになった。

 

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EURO2016-E3-SWE.vs.BEL

EURO2016-グループE3-スウェーデンvsベルギー

 

まずはスタメンから

黄がスウェーデン、白がベルギー(Fig.1)

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Fig.1 スウェーデンvsベルギー

 

スウェーデンは2戦目と同じメンバー。

オーソドックスな4-4-2という布陣もかわらない

ベルギーも2戦目とほぼ同じ。

アイルランド戦でデンベレが足首の靭帯を負傷してしまったためナインゴランがスタメンになっているだけ。

 

試合の概要

0-1でベルギーの勝利で終える。83分にナインゴランが豪快なミドルを叩き込み逃げ切る。スウェーデンは相手の嫌がる局面で戦うことで個人能力の差を埋めようとしていた。スウェーデンのほうがチャンスの量は少なかったが、質は高かったことを加味すればどちらが勝ってもおかしくなかった。試合の結果を分けた要因はわずかな運の差だったと思う。

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